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2004年12月の13件の記事

2004.12.31

いつもの年の暮れ

 これが夏休みならば、新潟の実家に行ったりあちこち出かけているところだが、正月の休みはおとなしくして出かけないことにしている。
 しかも、今年は地震があって、正月どころじゃないというのが本音だろう。こっちも、年賀状に「おめでとう」と書きにくくて困った。
 実家ではやっと風呂場の工事が終わったそうだ。

 ところで、いつも書いているけど、ぼくが運転できないのでわが家ではどこに行くにもカミさんが運転している。
 今から13年前の暮れ、大雪の降った浦所バイパスと川越街道が交差する英ICで事故を起こしたことがあって、それ以来雪の日の運転にはカミさん以上に神経質になってしまった。
 だから、雪の地方に向かっていくなんてとんでもない話なのである。

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2004.12.30

暇にまかせて…

 正月休み三日目。
 安物買いの銭失いとはよく言ったものだ。近所のスーパーでバカ安の餅を手に入れて大喜びだったが、焼いてみてひっくりかえった。粘り気がなくて硬くて、焼いても焦げるだけ…。本年最後の大失敗、…だといいのだが。

 暇にまかせて、ブログをいじり倒している。
 別サイトに「お薦め本」として格納していた本をリストに並べてみた。とりあえず海外編ということで。「海外編」があれば、「国内編」もあるはずだがそれはまた後ほど。

 ウラツウツウシンからおいでの方々には申し訳ありません。
 オフなので、レッズ関係の更新は思いついたときと大事件があったときくらいと思われます。

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2004.12.29

書評 『消えた少年たち』 オースン・スコット・カード

消えた少年たち消えた少年たち
オースン・スコット カード Orson Scott Card 小尾 芙佐

早川書房 1997-11
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 新作を追わなくなった。…というか、追えなくなった。
 今年春から長男が中学生になり、次男は幼稚園に入った。毎月平均で片手はゆうに超える出費がかさむことになり、自分の多趣味のどれかを地味目にリセットする必要に迫られた。
 まず本だった。仕方なく、新刊本を追いかける読書スタイルにひとまず見切りをつけることにした。

 スタジアム通いを中断しているのは、春に手工のクラシックギターを手に入れたとき、何年かの間スタジアム通いを封印することが条件でカミさんに納得してもらったからだ。
 みっともない話だが、丁度身体ががきつくなって自由席のシーズンチケットを手放したばかりだったので、ボンビーなわが家の台所からそんな話が出るのは成り行きでもあった。

 今年は、マイクル・コナリーを再読したり、司馬遼太郎の文庫を読み漁ったり。数えたわけではないが、たぶん60作程度しか読んでいないと思う。
 「このミス」を見ても、既読はほんの数冊という読書だった。
 そんな読書で今年一番インパクトがあったのは、春に読んだオースン・スコット・カード『消えた少年たち』だった。
 発行から7年を経てやっと読むことができた。世の親たちは涙無しでは読めないであろう、紛れも無い傑作だった。

 この本については、それだけでネタばれになってしまいそうだから、○○のようなと例も挙げられない。
 底知れぬ衝撃と感動を与えられた。
 モルモン教徒の退屈な生活描写と鬱屈した心理描写から、一気に怒涛の結末に雪崩れ込む。時節柄たとえは悪いけど、津波に巻き込まれたか雪崩に巻き込まれたような感じだ。気が付いたときは既に遅い。

 ぼくは無宗教だ。普段から信心深い生活を送っているわけでもない。
 でも、結構霊感が強いのか何度も霊体を見たことがあるし、UFOに至っては数え切れないくらい目撃している。
 神の存在についても肯定的だ。
 この本に描かれたような奇跡も無条件で信じてしまう。
 フィクションに対して信じるとか信じないとか、これほど馬鹿げた言い方もないと思うが、読後そんな言葉を吐きたい衝動にかられてしまうほどの衝撃だった。

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2004.12.28

書評 『愚か者死すべし』 原りょう

愚か者死すべし愚か者死すべし
原 リョウ

早川書房 2004-11-25
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 帯に銘打たれた「新・沢崎シリーズ」の「新」にずっと引っかかっていた。
 読み終わって思ったのは、渡辺からの脱却というか卒業というか、を意味した「新」じゃないかということだった。錦織をはじめとしたシリーズのキャラが、間接的にしか登場しない。
 でも待てよ、と思ってしまう。それにしてはキャラが不足してないか。読了して一番最初に思ったのは、そんなことだった。

 「新」と銘打ってしまうには遅きに失した、というかいささか年を食いすぎているんじゃないかとも思ってしまうのだが、本書の饒舌で闊達な沢崎が妙に活き活き見えてしまうのもまた事実だ。
 同時に作者は、今後のシリーズ全体のトーンを変えようとしているようにも見える。
 全体を覆う雰囲気が随分と明るくなっているのだ。

 前シリーズの魅力だったのが作品全体を覆う、これぞハードボイルドという陰影の濃いトーンだった。そんな重厚な雰囲気の中で、寡黙で影のある沢崎が複雑な事件を解決する。
 ひとりひとりをみても、結構腹にこたえる登場人物が揃っていた。
 しかし、残念ながら本書の人物は底が浅くみえてしまう。ともすると、沢崎まで底が浅く見えてしまう瞬間があって困った。腹の据わった饒舌さは難しい。

 「新」と銘打つからには、前の3作は「旧」になるんだろう。「新」が「旧」より優れている理由はなんだろう。時代性だろうか。
 しかし、時代は移ろいやすい。
 原さんはもちろん社会性を備えた作家だから、ある程度の時代性は備えているのだが、もっと普遍的な何かを持った方でもあると思っている。
 「旧」シリーズには普遍的な何かがあった。

 せっかくの新シリーズにケチをつけるつもりはないけど、あの捨てがたい雰囲気が薄れてしまったのは残念だった。
 物語はそれなりに複雑でリーダビリティも高いと思うが、それで? と思ってしまう。
 「新」なのだから、新しい読者を求めているのだろうか。
 当初からの読者であるぼくが、進歩しない「旧」なのかもしれない。

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2004.12.24

クリスマスイブのデモ隊

 「クリスマスなんて、やらないぞぉ~」 
 「ケーキなんて、食べないぞぉ~」
 「シャンパンなんて、いらないぞぉ~」
 「日本人のくせに、クリスマスなんてやってんじゃねぇぞぉ~」

 年末進行も佳境に入った夕方5時ころ、細部の言葉ひとつひとつには自信はないが、会社の前の通りでこんな大音響が響き渡った。

 デモのようだ。
 窓から覗いてみたら、ちゃんと警官が先導している。
 宗教? 2ch? もてない毒男? それにしてもデモの人数が少ない。1、2、3、……10人…!? 見ているこっちが恥ずかしくなってくる。

 クリスマスイブ。試練の日を迎えた毒男の叫びに聞こえちゃったんだけど。

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2004.12.21

久しぶりにbk1で注文してみた

 ご本人も自サイト(ブログ)で嘆いていらっしゃるが、大石英司さんの初ハードカバー本『神はサイコロを振らない』が手に入りにくい状況だ。
 近所の書店はもちろん、Amazonでも品切れ状態だったのだが、つい先ほど大石さんのブログでbk1で手に入るとの情報を得て、早速注文してみた。
 bk1で本を買うのは何年ぶりだろう。

 驚いたのは、注文を確定するまでの手順の多さだ。
 bk1が営業開始したてのころは頻繁に注文していたのだけれど(書評ポイントがおいしかった)、ここ数年はAmazonしか利用しなくなっていた。だから、尚更感じたのかも知れないが、何度も何度もクリックと確認を要求してくる。
 しかも、クリックして次のページに移るまでに結構な時間がかかる。これにまたイライラする。

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2004.12.20

明日から本格的な雪に

 実家のある新潟県小千谷市方面は、明日から本格的な雪になるそうだ。
 ぼくが小さかったころには、今ごろは白一色で結構な積雪があったと記憶している。毎年11月末に初雪が降って、12月に根雪が降る。
 しかし、温暖化が進んでしまった現在では正月でも積雪が無い年があるという。実家で雪の無い正月なんて、ぼくにはちょっと想像できないのだけれど。
 
 今はどの家も、積雪期に向けて急ピッチで工事が続いている。
 実家も今は工事の真っ最中だ。
 二週間ちょっと前に水道が開通したのだが、風呂場が潰れかけていて使い物にならないので、ともかく風呂だけでもと工事を急いでいる。なんとか正月に間に合いそうだ。
 農業については国が大変な理解を示してくれているらしい。来春から、とりあえず応急的な工事が始まるそうだ。水路が整えば、米も作ることができる。 

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2004.12.18

嗚呼、配偶者特別控除

 1996年秋に、初めてWindows95マシンを手に入れた。IBMのAptivaで、確かPentium133だった。
 なぜかIBMにとても憧れていて、中でもThinkPadに金髪美女に感じるような強い憧憬があったが高価過ぎて手が出なかった。いつかはThinkPadを手に入れたいと思い続け、次男が生まれるころに自宅で一台購入。会社では二台乗り換えた。

 周知のことだけど、IBMは中国のメーカーにパソコン部門を売却してしまうそうだ。
 ずっとIBM&ThinkPadに愛情を注いできたユーザーにとっては、例えは悪いが、ずっと思い続けてきた初恋の相手が、ある日突然金に目が眩んでヤクザな男に嫁いでしまったような感覚とでも言えばいいだろうか。
 100年の恋も醒めるような、醒めるだけならまだしも憎しみすら覚える人もいるかもしれない。今だって、中国で生産しているらしいけど、管理者があの国の方になれば、どんなモノができるか知れたものだ。

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2004.12.15

自分メモとしてのリンク

 根が整理下手なせいもあって、ブラウザの「お気に入り」からプルダウンして訪問するサイトを選ぶのにかなりのストレスを感じていた。
 前に本関連のサイトをやっていたときは(今もログだけは残してあるが)、「リンク集」に巡回しているサイトを掲載していたので、言ってみれば自分のためのリンク集だった。

 そのサイト(「旅歌的楽天生活」という名前だった)をやめたのが、去年の12月。その後は、サイト巡りにストレスのたまることたまること。
 「お気に入り」には1000くらいのサイトが並んでいて常に増減を繰り返しているので、整理してもしきれるものじゃない。
 「アンテナ」というのも、使い方次第では便利なんだけど、更新しなければ読みにいかないというサイトばっかりではないので、なんとなく馴染めないでいた。

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2004.12.14

書評 『魔術師(イリュージョニスト)』 J・ディーヴァー

魔術師 (イリュージョニスト)魔術師 (イリュージョニスト)
ジェフリー・ディーヴァー 池田 真紀子

文藝春秋 2004-10-13
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 正直なところ、巻末の法月綸太郎さんの解説を一読して、書評(感想)を書くのがバカバカしくなってしまった。これは解説じゃないよなぁ。熱が入りすぎている。
 ぼくが思ったこと感じたことが書いてあるのは当然のこと、思いもよらなかったことまで網羅された完璧な書評なのですよ。プロにこんな書評を書かれちゃ、ぼくらは出る幕がない。

  それでもめげずにちょっとだけ書いておこうかな……。

 リンカンーン・ライム=シリーズ第5作として上梓されたこの物語は、第1作『ボーン・コレクター』のおもしろさを思い出させてくれる、叡智を尽くして知で知をあらう物語だ。
 正直言えば、ぼくは、『ボーン・コレクター』で度肝を抜かれて以来、ライム・シリーズをおもしろく読んだためしがかった。どんでん返しにこだわるあまり、ストーリーの整合性なんておかまいなしに、郷原ばりの豪腕でストーリーをねじ伏せているように思えたからだ。

 こんな傾向はディーヴァーのどの作品にも当てはまるのだが、特にこのシリーズはそんな印象が強い。
 作者も大変だと思う。捻くれた読者はディーヴァーだからこれで終わらないだろう、どんでん返しがあるだろうという期待があって、作者も思いっきりその要求に応えようとするのだから。
 ディーヴァーが別ネームでしっとりしたハードボイルドを書くのもわかる気がする。

 ところが、この作品では違和感が薄い。
 なんてったって中心に据えられたのは、人間離れした天才的魔術師(イリュージョニスト)だ。
 この作品の魔術師とは、一般に言う「手品師」とは似て非なるもの。物語の中にプリンセス・テンコーが出てきて驚いちゃったけど、あんな人たちのことを指して言うようだ。

 つまり、はっきり言っちゃえば、「なんでもあり」なのだ。
 正直、物語の中に「それは無いだろう!!」と大声を上げたくなる種明かしが何度もあった。しかし、それを行うのは、天才的な「魔術師」である。これが大きなミソで、これだけ優秀なマジシャン(というか魔術師)なら、ありうるか…、と思わせてしまう点だ。
 こう思わせてしまえば作者の思う壺。既に作者の術中にはまっているということなのだな。作中にも出てくる「心理的誤導」というヤツだろう。
 あちこちにちりばめられた「誤導」の中でも、これが物語の根幹を成す最大の「誤導」なのかも知れない。

 まあ、騙されたと思って読んでみて欲しい。
 読み始めたら止まらない。
 心を平らかにして素直に読めば、これほど楽しめる本もめずらしい。

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2004.12.08

このミスに聞いてみたい?

 また歯を抜かれた。ここ数年、年に2本程度は抜かれ続けている。
 気が付けば、上顎に残された歯は4本となってしまった。
 そのうち2本は根に慢性的な化膿を抱えていて、すでに来年の抜歯予定リスト入りしている。
 2本が抜かれてしまえば、それ以降はたった2本で上顎全体の義歯を支えることになる。となれば、残った最後の2本も長いことはないだろう。そしてやってくる、上顎総……。

 それにしても「このミス」は年々厚くなるな。なのに読むところが少ない。今年は特に読むところが少なかった。新本格興味無いし。それでも買っちゃうんだよねぇ。
 「覆面座談会」を復活させて欲しいね。

 そうそう、『魔術師』巻末の法月綸太郎さんの解説に驚いた。これは解説じゃないだろう、書評だろう。それも的を射ていて立派な。
 法月さんは、遅れてきたリンカーン・ライム読者らしいが、全てを読んだ上で書評を書くという姿勢は流石だな。その一点だけで、読みたくなった『生首に聞いてみろ』

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2004.12.05

中学こそ親は子供の行事に参加しろ

 昨日は次男の幼稚園で「おゆうぎ会」があった。
 小学校の学芸会みたいなもので、子供たちは午前と午後の二班に分かれて、歌と合奏と踊りを保護者に披露する。
 ぼくは幼稚園の行事が嫌いで長男のときはサボることも度々あって、家庭不和を起こす原因となっていた。
 何がイヤって、あのエゴ丸出しの親たちがどうしようもなく嫌いなのだ。

 周囲がまったく見えず自分の子供しか見えていない。他人の迷惑なんて考えたら子供を撮影できないとばかりに、傍若無人に前へ前へと侵入して行く。ときには行事の進行に支障をきたすほどに。
 ビデオやカメラに夢中で、拍手もしなけりゃ子供たちの演技をまともに見ようともしない。

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2004.12.01

書評 『血に問えば』 イアン・ランキン

血に問えば血に問えば
イアン ランキン Ian Rankin 延原 泰子

早川書房 2004-10
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 ハードカバーじゃないか! しかもこの表紙は何? 急速に気持ちが萎えてしまう…。
 版権高騰か(ポケミスったって分厚いから大して値段は変わらないけど)、それとも一般ミステリ読者に訴求しようという戦略か。後者なら遅すぎたと思うが。
 ぼくは固定読者だからどうなろうが買って読むわけだが、リーバス警部にはポケミスが似合うよなんて、勝手な思い込みでもないと思うんだけどな。

 作品自体は相変わらずの高水準だ。
 毎夜亡霊とグラスを傾ける、孤独を愛するリーバスがこの年にして改めて”血に問えば”、見えてくるのが家族の遠い過去の記憶とつながり。
 リーバスだけでなく犯罪者も被害者もひっくるめて血に問うわけだが、最後に登場する病んだ現代のモンスターと対比してしまうと、どうもこじつけスパイスのようにも思えてくる。

 緊張を強いる文体がちょっと辛かったかな。ホーガンとリーバスの会話についていけなかったり。
 情けないぞと思いながらも、読み返さない自分に更に情けなくなったり。裏表紙で微笑む作者の顔を眺めて「どういう頭の構造してんだろうな」なんてことを考えたり。

 ミステリとしては十分におもしろいし、主人公リーバスも相変わらずで充分に読ませるのだが、すでにこのシリーズの興味は別のところへ行ってしまっているかもしれない。
 女リーバスことシボーンである。
 この作家は、女性を描くのが抜群にうまいのだ。芳しい女心を微妙に描く筆は天下一品かも。シボーンも謎だよな。ファーザーコンプレックスのようにも思えてくるが、しかし…。

 一時の気の迷いか勢いなんだろうが、最後に出てくるリーバスの激情が結構心地よかったりする。というか、ちょっと安心したというか。
 シリーズも数えて14作目だ。
 巻末で訳者の方も書かれているように、リーバスを引退させて、シボーンをヒロインにした物語もいいかもしれない。

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