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2005.02.24

ネット書店とリアル書店

 会社近くの小さな書店が廃業してしまった。
 ぼくの通勤ルートにあって、とても重宝していた書店だった。
 数年前には、足繁く通っていた高原書店という古書店が閉鎖し、その前にはハードボイルド系が異常に充実していた書店が廃業に追い込まれている。
 これで、会社近辺には書店がひとつも無くなってしまった。

 書店経営が厳しいのは、素人でもなんとなく解る。
 いったいどれだけの本が出版されているのだろう。万とか十万の単位じゃ小さいかも知れない。
 それに合わせるように客のニーズは多様化する。しかし、売り場の面積は限られている。小さい書店は、近隣の分析をして客筋を推理して置く本を決めるのだろうか。それとも…。

 紀伊国屋からネットで本を買えるようになったとき、こんなにネットショッピングにあった商品はないと思った。今や、書籍がネットショッピングに最も適した商品だと思うようになっている。
 ぼくが読みたい本は、近所の書店で扱っていない場合が多いので、自然とネット書店へ向いてしまう。
 でも、なるべくリアル書店へ足を運ぶようにしている。壁一杯に並んだ本を眺めるのが好きだから。書店へ足を運ばなければ得られない、思いもしない出会いや発見があるのが楽しいから。

 今日、某所で心動かされてしまったマイクル・コナリーの『Lost Light』をAmazonで注文した。元値が安い上に古本なので、なんと280円だった。
 こんな本は以前なら、新宿でも紀伊国屋あたりまで足を運ばないと手に入れられなかった。しかし、今やいながらにして簡単に手に入ってしまう。
 こんな恩恵に浴していながら、街の小さな書店の安寧を願うのは矛盾しているかもしれない。
 どこもかしこも、書店でぶらぶらと時間を潰すのが好きな人間は暮らしにくくなるばかりだ

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