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2011年8月28日 (日)

春日部 「もつ焼き いしん」のオーナーが出店した日本料理店 「季寄せ料理 暖歩(春日部市)」

総合 3.8|料理・味 4.0 |サービス 3.0|雰囲気 3.9|CP 3.9

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思わず感嘆の声がでたデザート

 懐石料理店でいきなりデザートの話はどうかと思いますが、一目見て無意識のうちに感嘆の声が出てしまったのでデザートから語らせてください。

 食後のデザートは、四角い大皿で出てきました。載せられていたのは、下記の4種類です。

 ・ライムのゼリー
 ・ゆずのシャーベット
 ・オレンジのケーキ
 ・白玉団子

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 涼を尽くした柑橘類のデザートたちに、夏らしい白玉団子が加わります。
 これらが美しく盛りつけられ、隅にアイスコーヒーが載せられてサーブされました。

 なんと涼しげな皿でしょう。驚きと感動が同時にやってきました。まるで、フレンチかイタリアンのデザートじゃありませんか。美しい。抑えの利いた色合いの皿から、あらゆる思いが伝わってきました。
 ところが、よく見ると、皿一面に大小たくさんの水滴が見えました。言葉は悪いですが、皿を洗って濡れた布巾でいい加減に拭いて水滴が残ったような感じ。もっと多くの水滴があったかもしれません。一瞬訝しみました。
 でも、これこそが涼の演出なのですね。予め皿に霧吹きしておいてデザートを盛りつけた。サプライズと涼を同時に表現した、素晴らしいおもてなしの演出です。
 色合い、演出、盛り付け、デザートメニューの構成とどれをとっても、客に喜んでもらいたいという料理人の心意気とおもてなしの気持ちが透けて見えるように感じました。今、こうして記事を書きながらも、初対面の興奮がよみがえってきます。

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 白玉団子の餡子には黒糖が練り込まれていて、白玉あんみつの味わいです。
 ライムのゼリーはほどよくプルプルで、さわやか、清冽。
 ゆずのシャーベットは、さっぱりとゆずの味が濃く、時折現れる粒々に心躍らせました。
 これらの酸味を、生クリームが添えられたオレンジのケーキが柔らかく中和し、更なる甘さがやってきたらアイスコーヒーに手を伸ばします。
 アイスコーヒーは苦味・酸味・旨味がほどよく、ストレートで美味しくいただけました。

 カミさんとふたりで、賛嘆の声を上げながら美味しくいただいたのですが、皿に施した涼の演出に若干不安が残ります。お客さんは、分かってくれるかな。
 「お兄さん!!皿ちゃんと拭いてよ!」と睨む怖いおば様が現れないことを祈っています。

 飲み物はアイスコーヒー(コーヒーはアイス以外選択肢がない)の他に抹茶と紅茶が選択可能です。
 冷たいゼリーとシャーベットを胃袋に入れて、更に冷たいアイスコーヒーは辛い、という中高年は抹茶と紅茶が良かったかもしれません。もしかして、アイス抹茶とアイスティーだったりして(笑)。あの皿でホットは考えにくいかな…。

 一皿に込められた小宇宙。
 すばらしいデザートでした。

だんぽ(DANPO)です

 当店は、春日部市で指折りの繁盛店「もつ焼き いしん」のオーナーが満を持して開店した、「いしん」とはコンセプトの異なる日本料理店です。
 「季寄せ」とは、「俳諧で、季語を集めて分類・整理したもの。歳時記の簡略なもの」だそうで、季節感を味わう料理のことを指すみたい。
 因みに「暖歩」とは、「だんぽ(DANPO)」と読むそうで、あのディズニーの象さんじゃありません。実は、長いこと「BO」だと思っていたので、「PO」と知った今でもあの空飛ぶ象さんが浮かんでしまいます(笑)。ごめん。

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 場所は、春日部駅の西口、イトーヨーカドーの近く。
 ビルの1階なので、外観に特徴を出すのは難しいでしょうが、うまく古民家風にまとめられていて素敵です。店内もやはり古民家風で、茶褐色の太い柱が暖かさを醸し出して、雰囲気は抜群でした。BGMのボサノバはミスマッチかと思いましたが、これも心地良い。
 細長いお店の中央に通路。手前の右側にカウンター10席と左のホールにテーブルが3卓。通路の奥の左右に小上がり席がかなりたくさん並んでいます。
 小上がりはゆったりとした作りで、全てが掘り炬燵席です。簾を下ろすと隣席と少しだけ遮断できる工夫もされていて、好感が持てます。
 トイレには麺棒がありました。女性だけでなく男性トイレにまで。キメが細かい。

 残念なのは、小上がり手前の通路中央部分にある段差です。できれば、スロープにしてほしかった。

季節を愛でる懐石風

 今回注文したのは、「季寄せ御膳(2,100円)」という、当店ランチの最高峰メニューです。もちろん、このほかにもう少し安い1,100円が2種類と1,500円の御膳もあります。ランチに2,000円オーバーは、ちょっと値が張るかな。
 季寄せ御膳と1,500円の御膳は、先付け、御造り、焼き八寸、煮物、蒸し物、揚げ物等懐石スタイルの料理がひとつのお膳で提供されます。

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 飲物は別にビールをお願いしました。昼酒最高(笑)。でも、先にビールだけ届いちゃったんですよね。本心は、懐石をおかずに呑みたかったのですが、喉が渇いていたので構いません。でも、なにか小鉢でもあれば良かった。「何かおつまみをお持ちしましょうか?」と言ってもらえたら、一歩踏み出せたんだけど(笑)。
 ランチ時のお新香はお代わり自由だそうなので、お新香を別に一皿持ってきてくれれば良いのに、と単純に思ってしまうんだけど…。

 ともかく、ビールを呑みながら待ちました。注文してから届くまで、約25分。口開けの客ですから、しっかりと調理している証拠ですよね。ビールをちびちびとやりながら(つまみがほしかった(笑)、期待が高まっていきます。

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 季寄せ御膳は写真の通りで、かなりの分量がありました。あまりの大きさに全貌を撮影できず。煮物と揚げ物は別にしました。暖かいうちにいただきたくて、気もそぞろだった(笑)。
 煮物は、大根、舞茸、茄子、帆立、さやえんどう。鰹だしの効いた薄味です。美味しかったけど、いまひとつ焦点がぼやけているように感じました。ほんの少しのナニカが足りなかったかも。カミさんは大満足と申しておりますが。
 揚げ物は、海老、茄子、ししとう、かぼちゃ、舞茸。コロモが薄めにカラリと揚がっています。天つゆと塩の両方が出てきました。
 焼き物の鮭の西京焼きとだし巻き玉子が美味しい。エリンギも良い。プチトマトが刺さった串も満足です。
 
 御造りは、鰹のたたき、鮪の赤身、鱸、ヒラマサ。どれも新鮮で肉厚でプリプリです。特に赤身と鱸が良かった。
 この御造りなのですが、刺身の下に大根のけんが敷き詰められています。でも、鱸だけは下からミョウガが現れました。ミョウガとは初めてなので、思わずホールの方に伺っていました。何度もすみません。
 そしたら、厨房の奥から社長(板さん)が出てきて説明をしてくださいました。鱸には若干の臭みがあるからと。想像通りなのですが、わざわざありがとうございました。そのおかげなのか、鱸にはまったく臭みを感じませんでした。
 ぼくは、このミョウガを鰹のたたきと一緒にいただいちゃいました。美味しかった。

 味はもちろんのこと、盛りつけの細部にまで拘った料理人の心意気を垣間見ることができ、心行くまでランチを楽しませていただきました。
 これだけの料理を都内でいただいたら、4,000円くらいはするかも。コストパフォーマンス的にもすばらしい逸品ぞろいでした。

お店と料理のグレードにあったサービスを

 なめこの味噌汁が少しぬるかったのですね。この味噌汁は、開けやすいようにちょっとだけフタをずらしてサーブしてくださいました。心遣いが素敵です。
 でも、ここで問題が。配膳のときに勢いがついたのか、フタがずれて半分くらいが味噌汁の中に突っ込んでしまったのです。バイト君は、気がつかなかったのか慌てて自失してしまったのか、穏やかに指摘したのですが、そのまま何事もなかったように戻ってしまいました。ちょっと呆然(笑)。

 開店して間もないので、これくらいはかわいいものかもしれません。徐々に改善していくことでしょう。

 お店のグレードに見合ったサービスが求められます。

 今日の料理を説明できる、バイト同士で私語を交わさない、自信を持って笑顔で客と会話できる、、……etc
 ホールに強力なマネージャーが必要ですね。お店の顔ですから。ホールの方々の動きや言葉を見ながら、自分ならこうする自分ならこれをする……、と反芻して残念な面もかなりありました。
 でも、店主はまだお若いようですし、開店して1ヶ月にもならないお店ですから、これからの成長が楽しみですね。

 男性トイレに麺棒まで備えてくれるお店には、それなりのサービスがあってしかるべきでしょう。
 おば様方のハートをワシヅカミにするためには、避けて通れない道です。

 4.5などという点を付けておきながら、小言が多かったでしょうか(笑)。
 美味しいんです。料理人の心意気がとっても良いんです。

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店舗データ

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