« 本当にオシムは達也を待っているのか? | トップページ | オールスターサッカー »

2007年8月 2日 (木)

観戦記 第14節 広島戦

Img_0003

 浦和4-1広島

 長い中断期間を経ての再開第一試合目だからか、前半はなかなか試合に入り込めない。あと一歩、あと数メートルが足りない。これが試合勘とかいうものなのかなぁ、と呆然と見守っていた。勝負どころで勝負しない。というか、きれいにサッカーをしようとして自滅するパターンの連続。注目の達也も動きがぎこちない。ワシントンは相変わらず気持ちが空回りしているような印象。

 それが、後半に入ると一変する。徐々にプレスが効きだし、連動性のある攻撃ができるようになってくる。そんな後半9分、鈴木啓太の不用意なパスを奪われ、坪井が佐藤寿人に振り切られてゴールを決められてしまう。啓太はかなり疲れていたね。頑張って走っていたけど、いつもの啓太じゃなかった。

 しかし、阿部勇樹はすごかった。前半、右サイドを駆け上がる達也に合わせるようにペナルティエリアに侵入し、ボールをよこせと手を上げたときは感動した。あんな阿部ははじめて見たように思う。リーグ戦前半はどこか遠慮しているように見えたものだが、遠慮する必要などないのだ。ガンガンやってくれ。素直に嬉しかった。

 残念ながらゴールはならなかったけど、子どもが生まれたことでモチベーションが上がっているのかもしれない。後半に入っても、無尽蔵の運動量で相手の攻撃を封殺。ウェズレイは阿部の前に沈黙せざるを得なかった。阿部はセンターバックよりも、ストッパーの方が良いのかもしれないな。もちろん、ボランチが適性なのだろうが。今日の阿部は獅子奮迅の活躍だった。

 ゲームはその後、スタジアムでははっきり見えなかった帳尻合わせのようなPKをもらい、「ワシントンに蹴らすなよ」なんて野次が飛ぶなか、ポンテが冷静に決める。その後は、前半とはまるで別のチームのように動きが活性化し、勝負どころで勝負するようになった。同行していた知り合いと、「相手に先取点を取られてスイッチが入ったりして」なんて言っていたのだが、まさにそんな格好になってしまった。

 駒野をセンターに置いた広島の急造最終ラインじゃ、浦和の攻撃は防げなかったということかも知れない。駒野といえば、アジアカップで見慣れた顔だったのだが、昨日の試合ではなかなか見つけられなかった。サイドばっかり見ていては、いくら特徴的なピグモン走り(失礼m(__)m)でも見つけられないのは道理だったのだ。最終ラインの真ん中に居たんだから。

 PKのあと、達也が3点目、ワシントンが4点目と順調に得点を重ねた。どちらも泥臭いゴールなのが良かった。達也は、

●田中達也選手(浦和): 「負けられない試合だったので、ほっとしている。前半は連動性が足りなかったが、ハーフタイムで修正して立て直せた。後半、皆まとまって皆で攻めて守れたことが逆転できた要因だと思う。でも一番は気持ちの問題だと思う。前半からあのような戦いができれば良いと思う。得点はロビー(ポンテ)から良いボールが来たので、決めるだけでした。もっとチャンスがあったので決める時に決められるようにもっと頑張りたい」(J's GOAL)

 毎度聞き慣れた 「良いボールが来たので、決めるだけでした」 そう? 謙遜しすぎだよ。あれは間違いなく達也の得点。相手DFを背負っての左足のクイックモーションは、まるでエメルソンを見ているようだった。ボールはキーパーの左足にあたって、達也の気持ちが乗り移ったようにゴールに吸い込まれていった。

 ワシントンは相変わらず気持ちが空回りしているような印象。それでも、前半戦よりもボールが収まるようになって、よく動くようになっているかな。粘って粘っての今日のゴールはとても良かった。もっとワシントンのところでボールが収まるようになると浦和の攻撃は格段によくなるのだが…。でも、もしかしたら…。

 終盤、交代で出てきた永井のシュートがバーに当たり、岡野が得意の飛び出しでシュートを放つがキーパーに阻まれるというオマケつき。これで、ふたりが決めていたらエラいことになっていた。そうはうまくいかないんだけど、それでも今期リーグ戦初の3得点以上は見ていて本当に気持ちが良かった。

 浦和美園駅に向かう南北線には駒込から乗り込んだ。仕事帰りのサラリーマンをはじめ、男女の区別なく様々な年代の方々がいらっしゃった。まさかとは思ったが、東川口で誰も降りない。目の前のリュックを背負った老夫婦も、イマドキの若いカップルも、子連れの親子も、スーツ姿のサラリーマンも、みんな美園で降りた。いまさらに、浦和の底力を思う。

 スタジアムに向かう参道も気持ちよかった。ちょうど夕暮れ時で、黄金に輝く雲に照らされて浮かび上がるスタジアムが本当に美しかった。重たいからとデジタルカメラを持参しなかった自分はおバカの極み。露天の数は思っていたより少なかったが、雰囲気は最高だった。URAWA POINT ってあんなところで商売していたのだね。

 駅の間近に建っているマンションはすでに入居がはじまっていて、5軒のお宅がフラッグをベランダにかざしているのが確認できた。徐々にホームタウンの雰囲気が整いつつある。それにしても、あのマンションの威圧感はすごい。勘弁して欲しいのだけど、同じくらい大きな建物が立ち並べば、違和感がなくなるのだろうか。この街が順調に浦和レッズの街として成長することもまた願っている。

 一夜明けて、まだ余韻が残っている。ありがとう、そして頑張れ>選手たち。

|

« 本当にオシムは達也を待っているのか? | トップページ | オールスターサッカー »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 観戦記 第14節 広島戦:

« 本当にオシムは達也を待っているのか? | トップページ | オールスターサッカー »