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2007年8月 1日 (水)

本当にオシムは達也を待っているのか?

 いよいよ、後半戦がスタートする。考えた末、結局電車で行くことにした。浦和美園駅から埼スタまでの薄暮の参道が楽しみ。

 オシム監督が埼スタに来るらしい。

 “不休オシム”達也をチェック!!(スポニチ)

 日本代表のイビチャ・オシム監督(66)が浦和のFW田中達也(24)を新たなエース候補としてチェックすることになった。3連覇を逃しアジア杯4位に終わった日本代表は30日、成田着の航空機で帰国。オシム監督が早くも8月1日の浦和―広島戦(埼玉スタジアム)の視察を予定していることが分かった。個人での打開力、決定力を持つFW田中達を筆頭に新たなFW探しをスタートさせる。……

 あれ? いままで探していなかったのか? 達也に期待してくれるのは嬉しいが、その達也にして2003年に上げたシーズン11得点が最高なのだ。ナビスコではよく得点しているけど、数字的に見れば、国内のFWでは先に召集している佐藤寿人の方がずっと実績がある。なのに、まだ探すのか?

 田中達也と佐藤寿人。双方とも体格に恵まれていない。瞬間的なスピードで勝負する点とか、ポジション取りのうまさとか、DFラインの裏へ抜け出すタイミングとか、フォアザチームに徹する点とか、前線からの守備を徹底的にこなすとか、セールスポイントの似通ったFWだ。しかし、決定的に違う点があった。

 ドリブルである。佐藤寿人の裏へ抜け出すタイミングやスピードは脅威だが、残念ながら、ドリブルは達也ほど得意ではない。帰国後、中沢がこんなことを言っていた。

 中沢がドリブラー募集…「同じペースだと相手が慣れていく」(スポーツ報知)

 …… 確かに準決勝で敗れたサウジアラビアや優勝したイラクのFWは、ドリブルでスローな試合展開にテンポをもたらせた。一方日本の効果的なドリブル突破は、中村憲剛がオーストラリア戦で見せたものなどがあったが、数少なく中沢が飛び出していく場面もあったほどだ。パスとランで相手を崩せるようになったからこそ「急にプレースタイルが変わる」ことが中沢は有効だと考えた。……

 アジアカップ 韓国戦の後、ぼくも代表のドリブラー不足についてこんなことを書いた。本当に攻めが単調で、ここにドリブラーがいたらと何度も思った。しかし、先発には山岸、ベンチを見ると太田とか水野というドリブルのできる選手がいる。ドリブルが攻めのリズムを変える、なんてオシム監督が知らないはずがない。

 ということは、その役割で入れた山岸が使えないことがわかって、更に水野もイマイチで、太田に至っては最初から使うつもりがなかったのか、状態があまりよくなかったのか…。

 オシム監督はこんなことも言っていた。

 オシム監督大リストラ!メンバー大幅入れ替え(スポーツ報知)

 …… 「サウジに負けたが、もう一度チャンスを与えようと同じ選手を使った。私が生まれたサラエボの言葉で、“同じチャンスは2度来ない”という言葉がある。2度のチャンスを与えて、ものにできなかった人にはもう巡ってこないかもしれない!」……
   これなら、オシム監督が韓国戦にメンバー入れ替えをしなかった理由もわかる。まあ、当然といえば当然なのだが、アジアカップも強化の一環で、タイトルを獲ることと強化との間で試行錯誤があったということか。残念ながら、老将にして二兎を得ることはできなかったわけだが。

 しかし、啓太の名前が取りざたされているのが納得できない。報知の論調だと、負傷は処罰の対象みたいに読める。それは違うだろう。負傷は不可抗力の部分が大きい。

 …… 千葉監督時代に構築に3年間かかった「考えながら走るサッカー」の鍵となる豊富な運動量と連動性は及第点の域に達した。だが、韓国戦では9日の初戦カタール戦に続く不発の山岸、2度の決定機とPKを外した羽生というオシムチルドレンのみならず、負傷と疲労蓄積のMF鈴木、加地、駒野の両SBは個の力を示せなかった。……

 意味がわからない。「「考えながら走るサッカー」の鍵となる豊富な運動量と連動性は及第点の域に達した」 と書きながら、返す刀で「負傷と疲労蓄積のMF鈴木、加地、駒野の両SBは個の力を示せなかった」とつなげる。意味がわからない。運動量は及第点じゃないのか? 加地も駒野も負傷の影響が大きかった。啓太も同じだ。

 韓国戦とサウジアラビア戦の啓太のパフォーマンスは明らかに違った。サウジアラビア戦は確かに動きが悪かった。しかし、韓国戦では見違えるような動きを見せた。単純に疲労の蓄積が原因なら、あとの韓国戦の方がきついだろう。これは、短い間とは言え傷を癒す時間がとれたからと解釈するのが正しいように思う。推測でしかないが。……話が逸れちゃった。

 ともかく、オシム監督は本当に我らの田中達也を待っているように思う。素人が見ても、あそこに達也を入れたらどう引っ掻き回してくれるかな? なんて思ったことが一度や二度じゃなかった。もちろん、最終的には代表FW定着。代表に興味が無いなんて公言しておきながら、そこまで熱望されると嬉しくなるが人情でしょう。本心は決定力を磨いてリーグ得点王なのだけど。二律背反複雑怪奇で申し訳ない。

 完全復帰後の達也をやっと見ることができる。思いっきり浦和のサッカーを楽しんで、当然、気持ちよく夜道を帰りたい。

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