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2007年9月16日 (日)

TV観戦記 第25節 広島戦

 広島2-4浦和

 永井の走り方は本当に特徴がある。特に昨日のように全力疾走をすると、テレビ画面で見ても一目でわかる。あの大またが、ドリブルをするときに独特のリズムを生んで、なかなか相手に触らせないのは周知の通り。目の醒めるようなカウンターだった。一歩でも相手の前に走り込みたいという永井の気持ちが全身から発散して、相手を威圧したような気迫溢れるプレーだった。泣けた。笑顔も良かった。

 しかし、突然の暑さに後半はボロボロだったので、早々にワシントンと交代となった。そのワシントンが、またすごいプレーを見せてくれた。足に磁石か吸盤が付いているんじゃないかと思った。ボールが足に吸いついて離れないのですよ。ゴールのまん前で落ち着き払ってあんなプレーをやられたらひとたまりもない。

 これでワシントン、完全復活だろうか。昨年はあんなプレーを何度か見せてくれたが、今年はほとんどなかった。身体のキレが悪くて足もとはヨタヨタ。言っちゃ悪いが、本当にヘタクソだった。ワシントンと言えばヘディングと思われがちだ。でも、それだけではないのがワシントンの強みだ。ゴールを前にしての落ち着きと足もとのウマさは天下一品なのだ。

 ワシントンの得点は、もちろんひとりで挙げたものではない。達也が粘ってボールを出したお陰でもあるのだ。相手DFのスライディングを受けて体勢を崩しながらも、ワシントンに的確なボールを送るという気迫溢れるプレーだった。疲労と時差ぼけで良い状態ではなかっただろうに、最後まで全力でプレーしてくれた。本当に頭が下がる。

 前半のあの左足のキャノンシュートは、広島のユルユルディフェンスをあざ笑うように放たれた。ここらあたりからは撃たないだろ? という意識が、広島DFの間でユルユルと伝染していたかのように誰も寄せてこない。しかし、達也は、最近はミドルシュートを心がけているのだ。余裕を持って狙いすましてキャノンシュートだ。ケガも癒えているようですね。
 
 長谷部の得点は、いわゆるごっつぁんゴールかな。それとも、あの場所にいたことに対するご褒美でしょうか。動きは悪くないと思うんだけど、まだ長谷部らしい豪胆さを見せてくれない。長いトンネルをまだ抜けていないのかも。初ゴールで吹っ切れてくれるといい。ちょっとしたことだと思うのですよ。

 こうして書いてみると、楽勝だったと錯覚しそうだけど、実際はそうじゃない。暑さと疲労で、後半はヨレヨレになってしまった。ウェズレイのあのPKが決まっていれば、どうなっていたかわからない。それでも、乗り切ってしまうところが浦和の勢いだろうか。

 後半のあの省エネサッカーは暑さと代表の疲労を考えて、ある程度は意図したものだったのだろう。でも、見ている方は心臓に悪い。こう言ったら失礼かもしれないが、相手が広島で本当に良かった。広島は選手同士のコミュニケーションがとれていないような印象。特に前半は、マークの受け渡しがうまくいかなくて、こちらがフリーになって好き放題させてもらった。

 いきなりの失点でゲームプランが崩れてしまったのはかわいそうな気もするが、それにしても無策すぎた。サイドからハイボールを入れるだけじゃ、高さのある浦和には通用しない。浦和のゲーム運びもうまかったと思う。後方でボールを回しながら、相手を引きずり出そうとする。ちょっとした穴を見つければ縦にボールが入ってくる。つまらないサッカーだったが、昨日の条件ならしかたがない。

 FW3人が得点した。誰を先発で使うかオジェックはさぞ頭が痛いことだろう。普通に考えれば、傷が癒えて復調したように見えるワシントンと達也だが、昨日の永井の気迫を埋もれさせたくない。中盤でも啓太の疲労は相当なようだ。連戦をどう乗り切るか。これからがオジェックの腕の見せ所でしょう。

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