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2012年6月の6件の記事

2012年6月25日 (月)

[観戦記] 第15節 仙台戦

浦和0-0仙台

 冷静に戦力と戦術の熟成度を見極めて、現実的な選択をしているミシャ監督を支持します。
 浦和は昨シーズンやっとJ1に残留できたリーグ15位のチームだ。しかも現在は新監督の元で新しいサッカーにトライ中。
 その上、この日は不動の右サイドの平川と不動のボランチで新境地を開いている啓太の二人が欠場し、変わって宇賀神と小島秀仁が先発するというリスクも抱えていた。

 いつも以上に守備的に、いつも以上にDFラインを下げて、仙台の強力なカウンターを警戒するのは仕方ない選択だった。
 実際、宇賀神と永田の連携不備で不用意なコーナーキックを与えたり、あそこに啓太が居れば阿部からボールが渡って啓太はこう展開したかな、というシーンが何度もあった。

 まだまだチームメイトからの信頼は薄いようですが、小島は時折光るプレーがありますね。
 元気を走らせようと割と深い位置から鋭いスルーパスを出したり。でも、反応できない元気。足元にくれ!みたいなジェスチャーをしていたけど、あれは元気の課題だよね。
 それでも、いままでは足元のボール一辺倒だったのが、裏への意識が出てきた元気はまだまだプレーに幅がでるはず。

 オフサイドの山は仕方ない。
 足元で受けるのか裏をとるのか、パスをするのはシュートを打つのか、そのあたりの判断が周囲と合うようになれば、前節みたいなシーンがもっと生まれるはず。
 前線からの守備も要所要所で見せてくれるようになってきた。

 この日は、前線からプレスをする選手がほとんどいなかったので、ハーフラインを超えないとプレスをしない、みたいな約束事でもあったのかもしれません。
 そんな中でも、元気がスライディングでボールカットするシーンを見られて、嬉しかった。
 でも、もっともっとできる。原口元気は、もっともっとできるよ。

 仙台も徹底していた。
 浦和をおびき寄せるようにバックラインでボールを回すけど、こっちもわかっているから元気も柏木もマルシオも食いつかない。スタジアムからはブーイングの嵐。
 痺れを切らした仙台DFが苦し紛れのパスを出して自滅するシーンが何度も見られた。
 どこかで見たなと思ったら、4月、大宮が浦和に対してやっていた。浦和は手も足も出ず完敗した試合だった。

 浦和がボールを持つと、DFラインを割りと高めに敷いて前線から浦和ボールホルダーに強烈なプレスを浴びせる。中盤に生まれたスペースで小島秀仁がフリーでいるシーンが何度も見られたけど、そこにボールが出ることは少なかった。
 連携不足もあるだろうし先に書いたとおり小島への信頼感不足もあるでしょう。
 攻めのセンスを買われての先発起用なのに、見どころの少ないままの交代は残念だった。もっと積極的に行っても良いと思う。っていうか、もっと阿部の仕事を奪わないと阿部が過労死しちゃうよ。運動量が少なすぎ。もっと自分から仕事を探さないと>小島。

 後半になってもスペースを作れない仙台はほとんど攻め手無し。
 浦和は、リトリートから効果的なカウンターで何度も相手陣内に攻め入って惜しいシーンを連発した。でも、消化不良な感じが消えないのはラストパスのいい加減さというか不正確さが原因でしょうか。
 宇賀神にしろ梅崎にしろ柏木にしろラストパスの精度が良くない。正確なラストパスが通ってゴール前でクロスプレーになっていれば、もうちょっとカタルシスがあったかも。
 宇賀神は、同じような位置からワンパターンに蹴り上げるばかりで工夫が見られない。もっと、ペナルティエリア奥深くに切り込んでいってもおもしろいと思うのだが…。

 それでも、専守防衛から少しギアチェンジした後半の浦和はかなり見せ場を作ることができていた。
 久しぶりの達也のあわやゴール、のシーンも見られたし。決して満足しているわけじゃないけど、納得しています。

 冒頭に書いたとおり、ミシャ監督を支持します。
 交代で出てくるのが36歳の暢久と開幕戦以来の達也と新人の矢島とか。こんな選手層の薄い中で、よくやっていると思う。暢久のボール奪取には痺れたけど…(笑)。

 おもしろい試合をして勝つのは理想。でも、ホームだからといって、不用意な戦い方をして負けたら元も子もない。現実を受け止めよう。
 

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2012年6月18日 (月)

[雑感] 第14節 G大阪戦 スカパー

G大阪1-2浦和

 やっと、という感じですね。
 本当にやっと、俺たちの梅崎が決めてくれた。それも、後半ロスタイムという痺れる時間に。
 もちろん、梅崎の得点には、前線で右に流れて梅崎が進入できるスペースを作った矢島の動き、そのスペースを見逃さなかった柏木のすばらしく正確なラストパスという前振りがありました。
 忠実に自分たちの仕事を実践しての決勝点ですから、本当に酒が旨かった。

 今期左サイドハーフを主戦場にして獅子奮迅の働きをしている梅崎ですが、個人的にはいまひとつ消化不良な印象しか持てていませんでした。
 献身的な守備、豊富な運動量、ミシャサッカーをよく理解した効果的な攻め上がりとセンタリング、槙野との連携の良さなど、多大な貢献は間違いない。
 しかし、攻撃時の判断の遅さ、球離れの悪さ、シュートの不正確さがどうしても目立ってしまう。
 これがきっかけになるほど甘い世界ではないと思いますが、一皮むけて視野の広い沈着冷静な選手になってほしい。

 梅崎に触れたら元気に触れないわけにはいかない、かな。
 元気に必要なのも、思い切りの良さですよね。それと前線からの献身的な守備。湯浅さん流に言えば、アリバイでない実効ディフェンス。今期の元気を見ている多くの方に納得してもらえると思う。ミシャ監督のサッカーでは、ピッチに立つ全選手がそういう動きを必要としていると思う。

 しかし、元々がウィンガータイプで、左サイドでボールをもらって内に切れ込んで、という攻撃が好きで守備が嫌いな元気はとても迷っているように見える。良い位置でボールを受けてもシュートしなかったり、走るべきところで走らなかったり…。
 なかなかレギュラーを奪えない焦りもあるでしょう。サッカーはメンタル面が大きいスポーツなので、いろんな影響があるのかも知れません。でも、見ていると元気の散歩は本当に目立つんです。

 今期のミシャ監督のサッカーで元気が奪えるポジションは、ポポの位置かマルシオと柏木の位置しかありません。それなら、自ずと試合での動きは決まってくるはず。
 シーズン当初は交代で出てきても梅崎と被るシーンが多々あったり、中盤まで下がってしまうことがあったりと、心配したものですが、最近はポジショニングは良くなってきたかもしれません。でも、それだけです。
 もっともっと出来るはず。原口元気はもっともっとできる。
 この試合を勝つことができたのは、元気が前半に得点を決めてくれたことが大きいけど、勘違いせず努力を続けてほしい。精神面を磨いてほしい。

 試合全体を通してみると、グダグダでしたよね。
 なんでイージーなパスをあんなにミスするんだろう。イージーなトラップができないんだろう。もっと連動できないんだろう。大雨という条件を加味してもひどい試合だった。
 でも、ぼくら欲しいのは勝利。こういう試合で勝利を拾うことができたのは大きい。本当に大きい。
 調子が悪い中でも勝ち切れるメンタリティを備えつつあるのかな、とか誇大妄想しています(笑)。

 余計なお世話ですがガンバについて。
 現在13試合消化(他チームより1試合少ない)で勝ち点9の17位。ここ数年勝ち点37でも降格しているチームがあるので、安全圏を勝ち点39とすると残り勝ち点30が必要ということになります。恐ろしい数字です。
 単純計算しちゃうと残り21試合で10勝を上げなくちゃならない。

 今期の不振は誰がどう見たってフロントの悪行が原因でしょ?
 西野監督の退任、新監督選び、無計画なシーズン中の監督交代劇とアホとしか思えないフロントの仕事を見せつけられて感服しています。
 対岸の火事と思わないでください>浦和フロントの皆さま。
 正直申し上げて、彼らと大差ないと思っていますので。

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2012年6月15日 (金)

[雑感] W杯最終予選 オーストラリア戦 BS

オーストラリア1-1日本

 ひどい審判でしたね。でも、それもサッカーのうちなので、どうしようもない。

 印象的だったのは、PKを取られた時の内田の顔です。
 元々色白イケメンの内田が、更に白くなったように見えた。言葉があっているかどうかわからないけど、顔面蒼白に見えた。内田の戸惑いが画面から伝わってきたように見えて、一刻も早く交代させた方がいいと子どもたちと話していました。
 こういうときに交代で出てきた選手は頑張ってアピールしなくちゃいけないのに、内田が酒井に交代した後明らかにリズムが悪くなりましたよね。

 関係無いですが、ちょっと前まではオリンピック世代がA代表のピッチに立つことは稀だったのに、今や不動のレギュラーで香川がいて、場合によっては酒井がいて、交代で清武が出て、更にベンチには権田も宮市もいる。
 世界的な低年齢化の波に、やっと日本も追い付いてきたような感慨があります。
 ここでも思い出される浦和の若手。伸び悩んでいるのが本当に寂しい。

 試合前半は、当初予想されたとおり、オーストラリアの縦ポンに対し、日本がどう対処するかに絞られた。しっかりと対策を立てたはずなのに、やられっぱなしでしたね。
 ともかく、オーストラリアのケーヒルひとりにやられた印象があります。ケーヒルのポストプレーは絶妙でした。あれをやられると本当に厳しい。
 選手もベンチも、ケーヒルを抑えれば良いとわかったはずなのに、それでも抑えきれない。
 トゥーリオが必要なんじゃない? 今回ばかりはわりとマジで思った。

 それと、想像以上にひどかったピッチ状態にも理由があるかもしれません。あの主審も。踏ん張りの効かないボコボのピッチと、転んだら即ファールという本当に難しい試合だった。

 次は9月。埼玉スタジアムでイラクとあたる。勝ち進んでほしいですね。
 浦和の選手がいなくてさびしいけど(笑)。

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2012年6月 9日 (土)

[雑感] W杯最終予選 ヨルダン戦 BS

日本6-0ヨルダン

 史上最強の日本代表ですね。日本代表どころか、AFC史上最強チームと言っても言いすぎじゃないかも。
 あの難敵ヨルダン、過去に厳しい戦いを強いられてきたヨルダンをここまで突き放して、完璧に勝利を収めてしまうなんて、誰も予想できなかった展開かも知れません。

 何が凄いって、キックオフと同時に点を取りに行って、本当に得点できる力。1点取っても力を緩めることなく、2点目を取りに行き更に3点4点とたたみかける意志を伴ったタフな精神力。
 あまりに完璧すぎて感情移入できなくて、どこか別の国の代表を見ているような錯覚にさえ陥った。

 6点取った攻撃が目立つけど、実はディフェンスが凄かったように思う。
 中盤で相手ボールホルダーに襲いかかってマイボールにしてしまうシーンが何度も何度も見られた。襲いかかっていくのは長谷部だったり遠藤だったり、場合によっては香川だったり岡崎だったり長友だったり。

 前から後ろから退路を塞いで、場合によっては連動して三方向からブロックしてボールを奪ってしまう。見事としか言いようがない。
 こうして奪ったボールを、前に運んで即座に攻撃に転じる。ボールが送られる先は、サイドだったり中央だったり。
 どちらにしても、スペースを作ってそのスペースを使おうという全員の意思統一が完璧にできているので、あれよあれよと相手ディフェンスに穴が空いていく。
 もちろん、前線に穴が無いと見るとバックに戻して隙をうかがう。緩急自在のすばらしいサッカーだった。

 全員が良かったけど、特にこの日は遠藤が冴え渡っていましたね。大勝の大きな要因のひとつだと思う。
 オマーン戦では今ひとつに見えた遠藤が、右に左にボールを散らして攻撃を操っていた。決定的なスルーパス、決定的なサイドチェンジを何度成功させたことか。

 しかし、ガンバ大阪を見ていないのでわからないけど、もし遠藤と今野が不調で今シーズンのガンバ不調の原因のひとつだったとしたら、浦和サポとしては復活は素直に喜べない面もありますけど(笑)。
 代表の良いイメージを持ってガンバに帰った二人がそのまんまチームを活性化させてしまったらやっかいだなぁ、とか(笑)。
 
 でかい奴らが揃ったオーストラリア戦を前に、戦える吉田の負傷が不運ではありましたが、栗原というセットプレーで無類の強さを発揮するDFがいるわけだし。(栗原には先日やられたばかりで、脳内リプレイがありました) 伊野波も使えることがわかったし。プラス思考で考えるしかない。
 アウェイで迎えるオーストラリア戦、興味は尽きません。

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2012年6月 7日 (木)

[雑感] ナビスコ 鳥栖戦 スカパー

鳥栖2-1浦和

 柏木とマルシオが浦和にとって欠くことのできないピースだということはわかっていたけど、槙野の存在がこれほど大きいとは思ってもみなかった。
 考えてみれば、センターバックの濱田に槙野と同じ動きを要求しても出来るはずもない。
 元気といい峻希といいミシャ監督のもとで、雌伏の時を過ごしている。20歳くらいの若手が活躍している中で、浦和の若手たちの停滞はとても辛い。

 溌剌とした鳥栖にやられてしまったわけだけれど、そんなに悲観していない。2点とも単純なミスなので、修正のきく失点だと思っている。(修正できていないけど…)
 鳥栖はすばらしかった。終盤になっても落ちない運動量と惜しみないプレスは賞賛に値すると思います。
 ともかく守備がすばらしかった。豊田頼みのワンパターンな攻撃に厚みが出れば、ホントに楽しみなチームですね。
 この点、浦和は相当情けない。完敗でした。

 選手起用についても、一考の時期に来ているかもしれません。
 そろそろ、宇賀神を先発で試してみても良いのではないでしょうか。

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2012年6月 4日 (月)

[雑感] W杯最終予選 オマーン戦 BS

日本3-0オマーン

 アゼルバイジャン戦のとき、テレビ画面に映った本田の歩き方がおかしく見えて、まだまだ本調子には程遠いと思ったんだけど、きっちり本番に合わせてきましたね。
 先発メンバーを見ると、前田と遠藤と今野以外全員がヨーロッパでプレーしている。しばし感慨に耽る。
 だけど、いろいろとミスが目立った。連携面のミスというよりも、個人のミスが多い感じだったのがいまひとつ喜びきれない原因でしょうか。

 しかし、攻撃に行ってハマった時は見事だった。
 アゼルバイジャン戦のとき、まったく目立たなかった両サイドが目立つ目立つ。本戦に向けて隠していたのかな。
 特に左サイドが良くて、本田・香川・長友が絡んで何回もチャンスを生み出していた。得点もここから。流れるような攻撃は見事だった。バルサみたい、とか言ったら笑われそうだけど、異次元だった。

 対して右サイドは不安。ゲーム開始直後は頻繁に攻め上がっていた内田が徐々に姿を消していく。たまに良さそうな位置でボールを受けても前に運ばず後ろへ流しちゃう。挙句セルフジャッジ。
 もしかして、岡崎と内田の連携が悪いんだろうか。
 たまらず、酒井に交代させられた内田は、いよいよ尻に火が付いてきた? 尤も、酒井の出来もそれほど良くなくて火をつけるほどではなかったというのが正直な感想です。

 もっと心配なのが、遠藤かもしれない。
 ほとんど仕事らしい仕事ができていなかったように思う。あれなら、細貝と長谷部のダブルボランチで良いんじゃない?
 長谷部は元々攻撃力あるし、ドリブルもうまいし。
 細貝を専守防衛役にして。あるいは、高橋秀人とか?

 結果論で申し訳ないけど、初戦がオマーンでよかった。つくづく日本は恵まれている。
 しっかり準備して次戦に備えてほしい。

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